addict

出会いは突然 4 ページ9

スマホの中で凄いダンスと完璧な歌唱力を見せつけられる。

「なになにこの人…。」

「凄いしか出てこないんだけど…」

こんな凄い人と漫画の話してルイと遊んでたの！？

この日はなかなか寝付けなかった。



次の日何とか遅刻はせず出勤でき、
無事帰宅。

そして今日もルイの散歩に
いつものコース、いつもの散歩なのに
昨日の事を思い出し
ボーッと歩いているとルイが走り出す。
「わっ！！ちょっと！ルイ！待ってよ！！」

ルイが走り出した先を見ると

「え、何で……」

そこには満面の笑みで手を振る佐久間さんが。

「ヤバいヤバい…。どうしよ…」と思うが
ルイはグングン走るからリードも離せないし
否応でも佐久間さんの元にたどり着く

「こんにちは！ ん？こんばんは？どっちだろ？」
って昨日と変わらずの笑顔を見せてくれた。

「あ、あの、どうしたんですか！？」
「今日もロケでさ！時間空いたから来ちゃった！」
「ってか敬語なってんじゃん！何でよ！」
「え、いや、あの…。昨日佐久間くんについて
調べしてもらいまして…」
「こんな凄い方だと存じ上げずに…」
わははと手を叩き笑いながら
「んで、緊張しちゃったんだ？」
頷くと
「何でよー！あれも佐久間だけど
これも佐久間だから！同じだよー？」
「昨日みたいに普通に話しようよ！
普通に話せるの嬉しかったんだから」

いやいやいやいや。
「ね？」なんて可愛く言われると更に緊張するよ！

「わ、分かった」と言うと
「よし！いい子！」ってルイの頭を撫でるみたいに
私の頭を撫でる。

色んな出来事に頭が回らなくなっていると
ルイがまた走り出すから
前に倒れてしまった。

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