addict

reunion ページ31

「〜♪」

テレビに映る幼馴染はピンクの髪を揺らしながら
アイドルをしてる

私が大介と出会ったのは幼稚園の頃
親同士が仲良くなりそれに伴い
私達も一緒にいる事が多くなった

子供の頃の大介はぷっくりしてて
恥ずかしがり屋で人の後ろに隠れる子だった

「子供の時は可愛かったのになー」

今じゃキラキラしててぷっくりしてた子供の頃とは違う
筋肉質な体で華麗にダンスを踊ってる


中学になって
「俺、今度オーディション受けるんだ」
「ほんとに！？なんの！？」
「ジャ、ジャニーズ…」
「え！？」
「母さんが応募してさ」
「そうなんだ…」

大介がジャニーズ？踊りは確かに上手けど
引っ込み思案な大介に大丈夫かな

「大介なら大丈夫！踊り凄いし！！」
「A…」
「ぶちかましてこいっ！笑」

って背中を叩いて応援した


「頑張ったんだなぁー、大介」


大介と同じだったのは 小、中、高だったけど
仕事があるからと学校にこない日もあったり
来てもすぐ帰ったり

そんな大介に家が近いからって理由で
プリントを届ける役になってた

"今日何時に家いる？"
"20時には家にいると思う"
"そのくらいに持ってく"

最初はポストに入れてたんだけど
"今日のプリントのここ分かんない"
"これってどう言う意味？"
とか、連絡が来るから
直接渡して分からない所がないか確認するようした

「はい、プリント」
「ありがとう！
今日のプリントのは分かる！」

「良かった 笑
ねぇ、学校と両立大変じゃないの？」
「大変だけど踊るの楽しいから！」
「ちゃんとコミニュケーション取れてる？」
「え？誰と？」
「誰とってジュニアの人達と！
大介 陰キャじゃん」
「まぁ、なんとか…」
「無理するなよぉー！」と頭をぐしゃぐしゃにすると
「やめろよっ！笑」
「そうそう！笑ってたら何とかなるよ！」

「子供扱いすんな！同い年だぞ！笑 」って言われたけど
一人っ子の私には弟みたいな存在だった


「それが今じゃこんなに大人になっちゃってさぁ」


いつからだろ、連絡取らなくなったの

成長するに連れて大介は忙しくなって行ったもんなー

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