addict

おうちデート2 ページ2

「お味噌汁もあるよ？」と言うと
「頂きます！」って元気に手を挙げる大ちゃん
可愛いなって思い微笑みながら
「温めるから待ってて」作って言うと「うんっ！」って
イスに座って待ってる
"待て"って言われた犬みたいに…

大ちゃんってほんと不思議
犬みたいになる時もあれば帰ってきた時みたいに
意地悪になったり
可愛いかっこいい色気 全部持ち合わせてる
なんて事を思いながらお鍋を混ぜてると
「Aどしたのー？1人で百面相してるけど」
「え！？な、なんでもないよ！！
「早く暖まらないかなって思って！」
「んー？そうなの？」
「そうなの！」
上手く誤魔化せたのかな！？
沸騰する前にお椀にお味噌汁を入れ
大ちゃんの前に出すと
「美味しそぉー！ありがとうね！」って
いい笑顔してくれて
この笑顔を見ると作って良かったって心から思う

「ん！梅だ！好きなやつー」「味噌汁うまっ！」
って食べながら褒めてくれる大ちゃんの声を聞きながら
洗濯物を畳む

「ごちそうさま！」と言った大ちゃんが
私の横に来て「美味しかった！ありがとうね」って
満面の笑み
「足りた？大丈夫？」
「まだ残ってる、全部食べたら夜食べれなくなるし
飲めなくなる」
「美味しいのいっぱい作ってくれてるんでしょ？」
「畳んでくれたやつ片付けるね」と言って
動いてくれる。
「仕事で疲れてるし私がするよ」って言ったけど
「美味しいの作ってくれたのに！お互い様だよ！
って俺の洗濯物してもらったのに」って
"大ちゃんは良い旦那さんになるんだろうな"って
思ってたら
「Aは良い奥さんになるね！俺幸せ者だー」って
言いながら奥の部屋へ消えて行く
「え！？」と思わず口にする
"そ、それって私大ちゃんの奥さんに！？"
"ある意味プ、プロポーズ！？"何て思って
また顔が赤くなるのを自覚した
戻ってきた大ちゃんに「ん？どしたの？」って言われ
我に返り「洗濯物終わりっ！」って誤魔化し
最後の洗濯物を片付けた
「俺がやるのにー」って後ろで言ってたけど
聞こえない振りをして

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