addict

おうちデート ページ1

今日は前から約束してた大ちゃんちでの宅飲みの日

私は休みで大ちゃんの仕事が夕方には終わるって分かって
「ね！A！この日DVD見ながら宅飲みしよ！」
「いいね！私休みだからおつまみとか用意しとく！」

「楽しみだなぁ！この日の仕事頑張れるわ！」
なんて、電話越しでもニコニコしてるのが分かるくらい
弾んだ声で言うから私もつられて口角があがっちゃう

自宅でおつまみ作って持っていくつもりだったんだけど
「うちで作った方がいいよ！俺めっちゃ食うよ？
持ってくるの重たいじゃん！」
「こんな時こそ合鍵の出番でしょ！！」
って事で、大ちゃんちでおつまみ製作中

色々あった方がいいから8品くらい作って
駄菓子とか買ってきたからそれもおつまみになる予定

「あとは何かいるかなー」って考えてから
大ちゃんからLINEが来て
「仕事巻いたから早めに帰れる！！」と

時間を見ると15時
「早く会えるね！嬉しい！」って送ると
「えー！かわいー！！俺も嬉しいよ！！」って
ストレートに伝えてくれる大ちゃん

嬉しいけど恥ずかしい…

「おうちで待ってるね」と送信する

思ったより早く帰ってくるからおにぎりも
作って、干してた洗濯物を畳んでいると
ガチャ と音がし「ただいまぁー！！」
と元気な声
玄関までお迎えに行くと
手を広げて「Aー！」と言うから
「大ちゃんおかえり！」って大ちゃんの胸に飛び込んだ。
腕だけで私を抱きしめ
「ちゃんとギューってしたいけど
手ぇ洗ってないから」
私が笑うと「にゃは」って笑っておでこにキス。

「あ、顔赤いよ？」
「だって、急にするから…」
「いいじゃん！本当は口にしたかったけどー」
と、言い「手ぇ洗ってくる！」と洗面所と入って行く

「ほんと、もぉ…」
赤くなった頬を押さえながらリビングへ

「洗濯物畳んでくれてたの！？」
「うん、時間あったから」
「ありがとう！俺もやる！」
「私やるからいいよ？
あ、大ちゃんお腹すいてない？」
「何で分かるの？実は昼食べそびれたんだよね」
「おにぎりあるよ？」「え？買ってきてくれたの？」
「私が作ったやつなんだけど…
帰るの早くなるって言ったからもしかしてと思って」
「Aの手作りとか最高じゃん！凄いー！！」
「良かった！じゃあ食べて？その間に畳んじゃうから」

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