【派生】采を投げて、転がして。【ヨコハマのイレギュラー達】 (ページ3)

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家に立ち寄ってから服を着替えたり色々と準備して、探偵社へと向かう。
数年程前に染めたビビットピンクの髪が肩から垂れる。
髪を手で弄りながら探偵社への道を歩く。
暫くすると、見慣れた建物が見えてきた。
あそこの2階か3階かは忘れたが、確かそれくらいが武装探偵社だ。
昇降機(エレベーター)の前まで行くとたまたま敦さんと怜那さんと翁那さんがいたので一緒に探偵社まで行く。
探偵社に着くと、早速黎霞の前まで行った。
「……なに？」
誰よりも鋭いとも言える素晴らしい直感で何やら嫌な気配を感じたのか、若干顔を顰めながら黎霞が云う。
こういうところは初対面のあの頃と変わってなくて若干安心する。
「これ、飲んで？オネーチャンからのお願い。」
いきなり"オネーチャンから"なんて言われて一瞬、は？という顔をしたがすぐにジト目で此方を観てくる。
「……いいけど。」
昔から、黎霞は私が"オネーチャンからのお願い"というとなんでも聞いてくれる。
とってもありがたい。
黎霞に水と薬を渡して飲んでもらう。
あとついでに榊木さんと和泉さんにも。
すると、3人が煙に包まれ、煙が止んだかと思うとそこには幼女が立っていた。
WOW、森さん呼んだら歓喜だろうなぁカッコ笑いカッコ閉じる。
いやまぁ、笑い事ではないが。
「わあ！すっごーい！！何歳？？ねえねえ君たち何歳？？」
「五月蝿い莫迦姉貴……。」
禪嘛双子が云う。
非常にビクビクしながら成人組(榊木さんと和泉さん)が答えるを
「……じゅう…さん…さい……」
「……………………11…」
それに対し、14歳こと黎霞がこちら。
「いっしゃい！」
めっちゃ顔明るい。
目に闇ないし。明るいし。純粋な目してるし。
the･天使みたいな感じだし。
何があったんだろう1歳から今までで。
わりと本気でそう思った。