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コドモとオトナの境界線 ページ19

＿＿＿6年前＿

「出た。狂気の子。」

「ホント、忌々しいよな」

本部に行けば毎日、ずうっと聞こえてくる陰口。

バカみたい。気に食わないなら素直にいえばいいのに。

8歳の子供相手にそんなことも出来ないのか。

「黎霞。今日は何をした？」

治が聞いてくる。

「君が興味持つことは何も。いつもと変わらず、殺しさ。」

ブルームーンを頼みながら答える。

私は組織では幹部総長という上から2番目の地位についている。

だが私を好いている人などいない。私は嫌われてしかない。

【人を狂わせる異能】。それだけで私と仲良くしてくれた人はスグに私から離れてゆく。

精神操作、その中でも最もサイキョウと恐れられる異能力を持っている子供。それが私だ。

精神操作系の異能は最も忌み嫌われる。

「手前、よく幹部総長なんてやってられるよな」

中也のその問いに私はなんと答えたのだったか。

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