[文スト]森さんの娘ちゃん (ページ9)

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番外編:樋口之入他理由[_ヒグチノハイッタリユウ_] ページ9

15年前___
樋口一葉、3歳
一葉「あハ、アはは、あはははっ！」
血塗れの部屋で…狂ったように、笑っていた
泣きながら、ただただひたすらに樋口は笑っていた
そこに2人の男性が入ってきた
樋口は男性にメスを向ける
一葉「…誰？」
？「やぁ、私の名は幸田露伴。私達の知り合いがマフィアを立ちあげようとしててね。それの人員集めさ」
？「あ？…斎藤緑雨だ」
露伴「にしても、戦い方が鷗外と一緒だね」
一葉「…何のよう？」
緑雨「勧誘、だ。どうやらお前、異能力者みたいじゃねぇか」
樋口がより目を鋭くする
一葉「それが何？」
露伴「その力、我らポートマフィアのために使いなさい」
一葉「嫌よ。力を利用されたくない」
緑雨「じゃあ…俺らに、力ではなく命を捧げろ。俺達のために力を使え、人を守るために力を使え」
一葉「はぁ？嫌よ」
斎藤を睨みつける
露伴「まぁまぁ…じゃあ…君の想い人に会わせてあげるよ。それでいいだろう？」
一葉「……江戸川、乱歩…」
樋口は想い人の名を呟いた。
3歳にしてこんなに大人びているのは家がそういう家だったからだ
家柄上関わりのある江戸川家、そこの一人息子の江戸川乱歩に樋口は恋をしていた
恋、と言うよりもまだ幼きこの頃ではただの憧れに過ぎなかったのかもしれないが15年たった今では立派に江戸川に恋をしていた
一葉「本当に会わせてくれるのならば入る。私に利益がないと判断すれば裏切る。それでいいなら、入る」
露伴「交渉成立だ」
と、こうして樋口は見事にポートマフィアの初期メンバー入りを果たしたのだった