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7話 ページ7

@羽生’s Room




「ちょっと散らかってるけど。どうぞ。」





「ありがとう。お茶淹れようか?」





気使わなくていいのに。





「座ってて。何飲みたい?お水?」





「あ、うん。ありがとう。」





さっき起こそうとして腕を触った時に気がついたけど、相当細かった。

適度に何か食べさせないと。




「結弦さん。私、話があるんだけど。」





話?





「うん。どうしたの?」




「私ね、結弦さんといる時が一番自分でいられるの。」




急に真面目な顔してどうしたんだ?





「うん。嬉しいよ。」






「この1週間ぐらい、会えない時間に色々考えたの。結弦さんは私のこと大切にしてくれるし、私も自分でいられるから自分のことも結弦さんのことも大切にできる。だから。」





これってもしかして。

告白の返事?





「俺の気持ちは変わってないよ。Aのこと好きだから付き合ってほしい。」





「私でいいのかな?」






「Aがいいんだよ。」






「よろしくお願いします。」




ーあなたsideー




私がこの決心をしたのは、2日ほど前のことだ。




ー2日前ー



「花咲さん、そろそろ昼食にしましょう。」





「あ、すみません。私、まだやることが。」




指導がある分、他の仕事が溜まってるから、消化しないと。




「そんなの後でやんな。ほら、食べよう。」




食欲ないけど、チーフにここまで言われたら仕方ないか。





「はい。」





確か持ってきたゼリーがあるはず。




「え、それしか食べないの?」




「食欲なくて。」





「最近ハッピーオーラ感じないんだけど、会ってないの?」





会ってない?





「誰にですか?」





「え、声出して言っていいの?」




もしかして。





「アンバサダーさんですか?」





あ、アンバサダーさんっていうのは結弦さんのことね。





「そう。」





「ハッピーオーラが出ないのは、仕事が忙しいからですよ。推し不足。休暇不足。美味しいもの不足です。アンバサダーさんは関係ありません。」





大体、チーフは前に一回防犯カメラに映ってるのを見ただけなのに。






「防犯カメラ越しに見てもわかるぐらい、お互いのことが好きで大切にしてる感じだったけど?付き合ってるんじゃないの?」





「私、付き合うとかそういうのはしたくないんです。」





「宗教上の理由?」





まさか。




「違いますよ。、私そういうのは無理なんです。」

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作者名:かれん | 作成日時:2022年9月8日 16時

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