50話 ページ50
ーあなたsideー
よかった。もういなそう。
参考になる化粧品も見つけられたし、うん。よかった。
これで良いんだよね。
「あ、A。やっと帰ってきた。」
げ、遥と円。
「おつかれ。」
「あんたさ、逃げたでしょ。羽生さんから。」
バレてる。
「せっかく呼んでくれてたのに、会わせられなかったじゃない。」
結弦くん、会おうとしてくれてたんだ。
「ごめん。市場調査、サボり気味だったから行ってきた。、いや、ドラッグストアって宝の山だよね。」
「A、羽生さん気づいてるよ。なんでいなくなったか。」
え？嘘。なんで？
「なんか言ってた？」
「とにかく。一回ちゃんと話しな。いい？」
無理だよ。だって、
「会えない。、会いたくない。」
「なんで？」
結弦くんのために別れようと思ったのに、会っちゃったら、自分のために、結弦くんと一緒にいたくなっちゃう。
「とにかくダメなの。ごめん。私実験あるから。」
ー羽生sideー
「結局会えませんでしたね。」
「まあ、原因がわかったんで。」
ん？
マンションの裏口に見たことがある人影が。
「記者にしてはなんか雰囲気違いますね。、様子見てきましょうか？」
「あ、大丈夫です。顔見知りです。」
多分、奏さんだ。
「じゃあ、お疲れ様でした。」
「はい。では、失礼します。」
何の用だろう。
「こんばんは。」
「あ、こんばんは。すみません。待ち伏せなんかしてしまって。ちょっとお話があって。」
「とりあえず、ここじゃちょっと。俺の家、行きましょう。」
ーーーーーー
「お茶、よかったら。」
「あ、すみません。あの、早速本題に入ってもいいですか？」
「はい。」
何の用事だろう。
「Aと別れた、あ。いや。Aが一方的にいなくなったんですよね？実は、俺。週刊誌の記者にAがつかまってるところ見たんです。」
え？
「あ、そっちは偶然遭遇しただけですよ。、不慮の事故というか、不完全燃焼な別れ方されるの、迷惑なんです。だから、俺に協力させてください。」
色々ツッコミどころ満載だけど、とりあえず。
「Aのこと好きなんですよね？なんで協力してくれるんですか？」
ラッキーって思うかなと思ってたんだけど。
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作者名：かれん | 作成日時：2022年9月8日 16時
