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45話 ページ45

「見くびらないでください。、俺はAが嫌がることは絶対にしません。大体、羽生さんと普通に仲良くなって、正々堂々奪い返そうと思ってたのに迷惑被ってるんですよ。」





さすが奏。かっこいいな。




「大雅兄たちがなんで納得してるかわかんないけど、それでどうして別れるって話になんの?」






「相手に負担をかけたくないらしいです。元々その覚悟はあったようで。」





あれ、。でも。





「結婚を見据えた付き合いって言ってたよな?大和。」





「言ってた。結婚まで考えるならそんなことが起こっても仕方ないはずだけど。、、でも。A真面目だから、。」






確かに。




「俺的には結構お似合いだと思ってたんだけど。」





「俺も。この前、誕プレ渡しに行った時、今度家においでって招待しちゃったぐらいだし。」





大和、そんなに?家に招待って珍しいな。





「説得してくれませんか?」




説得?





「俺じゃ多分ダメなんです。2人がそこまで言うならきっとAは幸せなんですよね。一旦俺は引きます。、だから、お二人でどうにかAを説得してあげてくれませんか?」





結局、奏はAのことが大切で仕方ないんだな。





「奏、。俺らもそうしたいよ。、でも、きっとそういうことじゃないんだよ。当事者間の問題だから、相談されるまではできない。」






「Aが出した結論を尊重する。Aだって立派な大人なんだから。」





ーーーーーーーーー
ーあなたsideー




お兄ちゃんたちがそんな会話をしてたことは全く知らず、私は会社に有給の申請をしていた。



いつのまにか結弦くんの家にたくさん私物を置いてしまっていたから、出ていくとなるとプチ引っ越しになる。


今週末の土日でも良いんだけど、土曜日は結弦さんがお休みで、日曜日と月曜日に大事な打ち合わせがあるって言ってたから、イレギュラーなことを起こして、仕事に支障とかないように。
せめて最後なんだから、しっかりしてあげたい。




ーーーーーーーー
ー羽生sideー




「そうだ。羽生さん、最近マンションの近くとかリンクの近くに記者がうろついているんです。気をつけてくださいね。」





最近感じる視線はやっぱりそうだったのか。




「はい。わかりました。」




「花咲さんにも一応。」






「Aには言いません。心配かけたくないんで。」





誰かに見られてる感覚を経験するのは俺だけで十分だ。
Aにそんな思いさせたくない。

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作者名:かれん | 作成日時:2022年9月8日 16時

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