10話 ページ10
「まあ、最近いいことがあったから。」
騒がれると面倒だし、適当にごまかしておこう。
「ふーん。スケート関連？いや、違うな。、あ、もしかして恋？春が来た？」
え、なんで。
まずい。図星みたいな顔だけはしちゃだめだ。
「恋か。恋なんだ。え、どんな子？もう付き合ってる？、え、かわいい子？、、あ、もしかしてスケーター。」
大きい声で言われると、まずい。
仕方ない。
「あんまり騒がないでよ。、かわいい子。スケーターではない。」
「一般の子かー。え、付き合ってる？」
「それはまだ。」
Aちゃんは、たぶんそんなつもりないんだろうし、ゆっくり距離を縮めていきたい。
「連絡はとってる？」
連絡か、。あれ、ご飯行った後、お互いお礼を言って、そのあと連絡した？
してないな。
ラインを見て、過去の履歴を読んでいると、急にのぶくんがのぞき込んできて、。
「向こうの子からの連絡待たずに、なんか送ってみたら？もう1週間なんでしょ。」
本当だ。
え、なんて送ろう。
昨日もらったパック使ったら肌の調子がいい感じ。ありがとう。とか？
「パックもらったん？」
「まあ。相手の子、化粧品の研究者だから。」
「自分が作ったパックをプレゼントするその子もかわいいし、律儀に使うゆづもかわいい。え、写真撮っていい？」
聞く前にもう撮ってるじゃん。
まあ、Twitterもインスタもやってないし、ファンの人にのぶくんを介して元気な姿を報告できるのはありがたいかもしれない。
あ、そうだ。のぶくんが載せた写真をスクショして、報告しようかな。
ーあなたsideー
この研究大変すぎる。
チームでやらせてもらってるけど、基本一人作業で孤独だし。
良い結果が取れないし。
絶望的な先行研究見つけちゃったし。
夜に作業することが多いから、肌のコンディション悪くなってきたし。
だめだ。ちょっと外の空気吸ってこよう。
ー−−−−−
あれ、ライン来てる。
結弦さんからだ。
トーク画面を開くと、そこには
パック使って肌の調子がいいのを先輩にほめられたよ。
という言葉とともにTwitterのスクショ画面が送られてきていた。
織田さんのTwitterの写真なんだ。
嬉しい。肌つやつやだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かれん | 作成日時：2022年7月17日 15時
