45話 ページ45
頭痛い、。完全に二日酔いだ。
あれ、でも何も記憶がない割にはスキンケアした形跡がある。
服はそのままだけど、。わ、
ベッドの隅の方に結弦さんの姿が。
え、ここ結弦さんの家？
なんで結弦さんの家に？
えっと、タクシーに乗った後、。
え、記憶にないかも。
酔いが回ったんだ。
と、とりあえず。起きよう。
うん。
朝ご飯でも作ろう。
ー羽生sideー
良い匂い。
朝ご飯？
あ、そっか。昨日はAちゃんが泊まったから。
昨日の記憶あんのかなとか朝起きた時どんな様子だったんだろうとか考えながらキッチンに行くと、鼻歌を歌いながら、卵焼きを作っているAちゃんの姿が。
「おはよ。」
「結弦さん、おはよう。、ごめんなさい。昨日なんだけど。」
「昨日のこと覚えてる？」
そう俺が言うと、気まずそうな顔をして。
「どうやってここまで来たのか、あまり覚えてなくて。あ、これ朝ごはんね。」
「ありがと。覚えてないんだ。まあ、可愛かったからいいよ。」
そう少し揶揄うと、慌てたように。
「私、酔うと甘えん坊になるってよく言われるんだけど、、やらかした？」
他の人にもあの姿を見せてると思うとちょっと複雑かも。
「どうでしょう。会社遅れない？大丈夫？」
「あ、やば。ごめん。帰るね。」
「うん。朝ごはんありがとう。今週の土曜日、映画館の席で集合ね。」
4日後か。
日調して2週間後に決まった時は長いなと思ったけど、思ったよりあっという間だった。
「わかった。結弦さん、またね。」
「うん。いってらっしゃい。」
ーあなたsideー
それから4日が過ぎ、映画館のお出かけの日になった。
仕事が忙しいくてなかなかお家に寄れていなかったから、会うのは4日ぶり。
席について約束の時間になるまで待っていても、結弦さんが来る気配は全くない。
ラインも電話も繋がらなくて、、。
私のこと嫌いになったから来ないのかなという考えも浮かんだけど、。
結弦さんは誠実な人だから、ドタキャンはしないはず。
具合悪いとか、？
お家行ってみよう。
ーーーーーーーー
どうしよう。合鍵も持ってないし、コンシェルジュさんも今日は通してくれないだろうし。
ピンポン押しても出る気配ないし。
「あの、さっきから何を、？」
やば。マンションの人から怪しまれちゃった。
「あ、いえ。なんでもないです。」
連絡取れてから出直そう。
「ちょっと待って。」
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作者名：かれん | 作成日時：2022年7月17日 15時
