40話 ページ40
ーあなたsideー
その日はそのあと、作り置きを作って、スチーマーを選んでしばらくして帰った。
結弦さん、疲れてるだろうし、遅くまでお邪魔しちゃダメだし。
それで、今日は。
浅川さんの指定したお店で浅川さんが来るのを待っている。
「花咲さん、すみません。遅くなりました。」
「あ、いえいえ。お忙しいでしょうから。」
この前と同じようなスーツ姿。
仕立ての良さそうなスーツだし、さすが役員って感じするな。
「素敵なお召し物ですね。」
「ありがとうございます。、花咲さんも素敵なワンピースですね。」
何話せば良いんだろう。
研究の話？
会社の話？
あ、店員さん
「コース料理を予約していただいておりますので、飲み物もマリアージュコースでサーブさせていただきます。苦手な食材やアレルギーはありますでしょうか？」
「花咲さん、大丈夫そうですか？」
「あ、はい。」
アルコール飲むの久しぶりかも。気をつけよう。
「では予定通りにお願いします。」
「かしこまりました。では、乾杯のシャンパンからご用意させていただきます。」
高そうなシャンパン、
どうしよう。
お金持ってきたつもりだったけど、足りなかったりしないよね？
「では、失礼します。」
「いただきましょうか。」
「あ、はい。」
「「乾杯。」」
久しぶりに飲んだけど飲みやすいかも。
飲み過ぎに気をつけないと。
「普段お酒は飲まれるんですか？」
「あまり飲まないんですが、このシャンパンとても美味しいですね。」
「よかったです。花咲さん、ご趣味はありますか？」
趣味、？え、なんだろう。、趣味か。
「普段お家でどんなことをして過ごしていますか？」
あ、そういうことなら。
「映画鑑賞とか音楽を聴くことが好きです。」
「そうなんですね。どんな映画を見られるんですか？」
「洋画が多いです。スターウォーズやジェラシックパーク、ジェラシックワールドは全ての作品を見ました。」
なんか緊張しちゃって、自由に話せない。どうしよう。
「どちらの作品も内容はもちろん劇中の音楽も素晴らしいですよね。」
「はい。オーケストラの音が好きなので、サントラも買いました。」
あれ、もしかして気が合うのかな？
「わかります。配信ですけど、俺も買いました。」
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作者名：かれん | 作成日時：2022年7月17日 15時
