37話 ページ37
ーあなたsideー
あ、袖がつきそう。
「結弦さん、動かないでね。」
「え？」
背高いから、腕まくりしてあげるのにも一苦労。
「あ、ごめん。ありがとう。」
「いいえ。」
お？
「結弦さん、器用だね。こういうの慣れてる？」
「いや、餃子をこうやって誰かと作ったことはないけど、Aちゃんの真似してたらできちゃった。結構楽しいね。ハマりそう。」
よかった。
あ、そうだ。
「餃子に合わせてチャーハンとか作る？一応材料は買ってきたよ。」
「食べたい。ありがと。」
よかった。
それにしても、。
「冷蔵庫の中、あんまり健康的じゃないみたいだけど、ご飯はどこで調達してるの？」
「コンビニとかかな。最近は結構いいもの売ってるじゃん。」
心配すぎる。
「あのさ、作り置き少しなら作れるけど。、迷惑じゃなければ、作っていこうか、？」
「え、いいの？？」
体に良くはないよね。この生活。
「いいよ。たまにはコンビニ弁当以外も食べないとダメだよ。足りなくなったら、スチーマーを借りにくる時に渡すし。」
あれ、すごく嬉しそう。
「ありがとう。」
「どういたしまして。何が好き？」
何作ったら良いんだろう。煮物？
「なんでもいいよ。あ、でも高カロリーなものはちょっと。」
「アスリートだもんね。タンパク質多め？」
本か何かで勉強して方がいいかな？
「あ、俺の食事用とかにわざわざ勉強しなくて良いから。」
え？なんでわかったんだろう。エスパー？
「うん、。」
「ほら言ってたでしょ？尽くしすぎるって。だからもしかしたらと思って。無理なく付き合えるってわかってもらわないとね。」
なるほど、？
「一緒に勉強するとかなら良いのかもしれないけど。」
一緒に勉強？それは楽しそう。
「うん。やりたい。」
「ほんと？じゃあ、今度母に聞いてみる。」
ん？
「お母様？え、どういうこと？」
「こういうの詳しいからさ。よし。これで全部かな。」
あ、気づけば餃子も包み終わってた。
おしゃべりしながらだとあっという間だな。
「餃子の皮、余っちゃったね。」
ほんとだ。2人分だからかな。
「うん。、あ、そうだ。ピザとか食べる？」
「ピザ？どういうこと？」
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作者名：かれん | 作成日時：2022年7月17日 15時
