36話 ページ36
ー羽生sideー
Aちゃんの手作りの餃子？
魅力的すぎる！
「うん。そうしよう。材料ないから、買い出しに行かないと。」
「あ、いいよ。私買ってくる。ここのマンション、下にスーパーあるよね？近いし。ささっと。」
それは助かるけど、なにか一緒にするみたいなことできたらな。
「その代わり、餃子は一緒に作ろう。楽しいよ包むの。」
いつもそうだ。Aちゃんは気持ちがわかるのか先回りしてくれる。
だから、一緒にいると居心地がいいし、好きな気持ちが日々更新されていく。
なんていうか。
こんなにも離したくない人は初めてかもしれない。
自分の中にこんなに人に執着する部分があったとは。
「結弦さん？ごめん。嫌だった？餃子作り。」
「あ、いや。そういうんじゃないよ。やろう。絶対楽しい。」
「うん！よし、髪乾いたよ。、私買い出し行ってくるね。」
「ありがとう。」
ーあなたsideー
すごい。少しお高いスーパーかも。
買い出しに行く前に冷蔵庫を見たら、ほとんど入っていなかったから材料全部買っていこう。
餃子の皮でしょ、ニラ、ひき肉、キャベツ。
生姜もいるよね。ニンニクは、。うん。一応買っていこう。
お昼ご飯が餃子だけっていうのも微妙だし、何か他のものも買っていこう。
中華で簡単に作れるものなら、チャーハンかな。
お米はあったみたいだし、卵買わないと。
ネギも買っていこう。
こんなもんかな。
余ったら、持って帰ればいいし。
よし。
これでお会計しよう。
ーーーーーーーー
ちょっと買いすぎたかも。
「お邪魔します。」
「おかえり。買えた？」
「うん。ばっちり。タネ作るからちょっと待ってて。」
タネ作るのは別に楽しくないし、一人でさっさと作っちゃおう。
「わかった。調理器具あんまり揃ってないかもしれないけど、大丈夫かな。」
包丁とまな板とフライパンがあればつくれるはずだし。
ボウルもあるし。
「うん。大丈夫そう。」
ー羽生sideー
俺の家のキッチンで料理をしているAちゃん。
いい！すごくいい。
付き合い始めたら同棲とかしたいな。
可愛いし、癒される。
「そんなに見られると緊張するかも。」
「あ、ごめん。ごめん。なんか新鮮で。」
「私もすごく新鮮な気分。、よし。タネはできたから、包もう。こっちで一緒にやる？」
「うん。そうする。」
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作者名：かれん | 作成日時：2022年7月17日 15時
