34話 ページ34
ー羽生sideー
先に来たタクシーに乗せてもらって、家に帰らせてもらった。
よくよく考えたら、家綺麗だったかな？
アイスショーで少しばたばたしてたし。
来るまでに簡単に片付けておかないと。
シャワーも浴びておきたいけど、鍵開けなきゃいけないし、来てからにするか。
ーあなたsideー
お、大きい。
セレブが住んでいそうな。
お手本のようなタワマン。
「お客さん、こんな凄そうなマンションに知り合いが住んでるの？すごいね。」
「な、なんか凄そうですよね。」
コンシェルジュさんに話つけてあるって言われたけど、なんか緊張してきた。
どうしよう。
あ、お会計しなきゃ。
「じゃあ、カードで。」
「はいよ。」
「ありがとうございました。お気をつけて。」
えっと、、マンションのロビーはあっちか。
首が痛くなりそうなぐらい高い。
やっぱりすごいな。私とは住む世界が違う人だ。
「すみません。2001号室に行きたいんですが。」
「花咲様ですね。ご案内いたします。こちらです。」
すごい。コンシェルジュさんも、なんかホテルにいる人みたい。
「こちらお部屋に直通のエレベーターでございます。では、失礼します。」
「ありがとうございました。」
お、お部屋に直通？
なんか凄すぎてキャパオーバーしそう。
2001号室ってことはその階の角部屋。
他の部屋よりも高いだろうし。
あ、着いた。
この部屋？
やっぱりホテルみたい。
心なしかインターホンの音も高級感ある。
「Aちゃん、いらっしゃい。あがってあがって。」
「お邪魔します。」
部屋の中は、外観と違って、シンプル。
最小限に物が置いてあって、整理されている。
モノクロな雰囲気も落ち着く。
「ごめん。いつ来るかわからなかったから、まだシャワー浴びてない。そこら辺座って待っててくれる？」
「あ、うん。わかった。」
そこら辺。どうしよう。
ここ座っていいのかな？
ラグの上座ってようかな。
あ、メールが来てる。
浅川さんからだ。
明後日のお店の場所？
うわ、明後日もなかなかリッチなところに行かなきゃいけないんだ。
ドレスコードあるし。
prrrrrprrrrr
「はい。花咲です。」
「浅川です。何度もすみません。」
何の用事だろう。
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作者名：かれん | 作成日時：2022年7月17日 15時
