33話 ページ33
ーあなたsideー
明後日、浅川さんと食事会か。
社交辞令じゃなかったんだ。
律儀な人だな。
「ご飯いくの?」
「あ、うん。明後日ね。」
あれ?
めっちゃ不満そう。
「結弦さん?」
「、ね、今日デートしよう。」
デート?
「家帰らなくていいの?、来週も映画見に行くんだし、無理しなくても。」
「、なんか、ごめん。、俺カッコ悪い。」
え?
「嫉妬する権利なんてないのにね。」
嫉妬?
もしかして、浅川さんとご飯に行くから?
「別に浅川さんとはそういうんじゃないよ。」
「仕事ができて、優しい人なんでしょ?」
ん?そうかもしれないけど、
「それ、結弦さんが言う?」
「え?」
だって、結弦さんは、、
「私、フィギュアスケートあんまり詳しくないんだけどね、私の認識では結弦さんは日本を代表するスケーターですごい人なの。、アイスショーでも、やっぱりスターなんだなって再実感したし。」
私なんかが仲良くしていい相手じゃないのかもしれない。
「仕事で評価を得るという観点で結弦さん以上に仕事ができる人に私は会ったことがないよ。、それにすごく優しいでしょ?、」
「じゃあ、俺安心していい?」
ん?
「それってどういう?」
「浅川さんのこと好きにならないって約束して。」
そういうのじゃないのに。
「うん?わかった。」
「あんまわかってなさそう。」
心配するようなことは何も無いのに。
「でも、ご飯だけ行かない?着替えたら迎えにくる。」
「うん。でも、迎えにきてもらうのなんか悪いし、お店集合にする?」
そういうと、結弦さんは少し考え込んで、、
「俺の家来る?」
と言った。
「え、、えっと。」
お家に招待してくれるのはすごく嬉しいけど。
私、行っていいのかな。
付き合ってるわけでは無いのに。
「遠慮してる?それとも俺の家行くの嫌?」
「嫌なわけでは。」
「俺だって合鍵もらって出入りしてるんだから、Aちゃんが来ても問題ないと思うけど。」
そっか。
それもそうだよね。
「じゃあ、お邪魔しようかな。タクシーで来たよね?、タクシー呼ぼうか?」
別々のタクシーで行った方がいいだろうし、2台呼んでおこう。
「うん。ありがとう。」
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作者名:かれん | 作成日時:2022年7月17日 15時