検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:28,910 hit

30話 ページ30

ーあなたsideー



ど、どうしよう。



今までは、なるべく意識しないようにしてたから、お家にあげても緊張しなかったけど、、



なんか妙に緊張してきた。





は、インターホンの音が。




「い、いらっしゃい。」





「なんで緊張してんの?」





なんでって。




「まあ、いいや。お邪魔します。」




「ど、どうぞ。今お茶淹れるね。ハーブティーでいい?」




「ありがとう。あ、スチーマー使って良い?」





「もちろん!」





最近毎日のようにスチーマー借りに来てくれるから結弦さんのお肌が今までに増して美しくなってきた気がする。





ーーーーーーー
「スチーマーしながら聞いてくれる?」





「え?終わってからじゃだめ?」





それでもいいけど。




「なんか、面と向かって話すと緊張して言いたいこと言えなくなるかもしれないから。」





「うん。じゃあ、そういうことなら。」






よかった。





あれは、何年前だったかな、。





「大学生の時にね、憧れの先輩がいたの。」





「うん。、男の先輩?」






「そう。私が一方的に好きだったんだけど、付き合ってもらえることになってね、。付き合い始めたの。」






最初は幸せだったな。

本当にその人のこと好きだったから。





「でも、私って結構尽くしちゃうタイプみたいで、。なんかその人のこと優先しすぎて。、」






あ、そうだ。写真あったかな。


、あったあった。






「これ見て。肌も荒れるし。ガリガリに痩せるし、。自分のことを大切にできなくなっちゃった。、愛されているって実感がなかったから、必死だったんだと思う。」







でも、






「悪いことだけじゃなかったよ。別れた後、肌荒れを治したくて調べたら奥が深くて化粧品が好きになって今の仕事に繋がったし。でもね、。自分のこと1番に大事にしたいから、付き合うとか恋愛とか、今はしたくない。」







「なるほどね。」






納得したっぽい?





「要するに、尽くしすぎないようにすればいいんだ。」





え?





「あ、いや。でも。それは私の問題で。」







「うん。だから、そんなの忘れちゃうぐらい、。理性が残らないぐらい、俺のこと好きにさせるから。覚悟してて。」







有無を言わせないような口調と、目線。


友達以上になるつもりなんて一切なかったのに、。






気がついたら



「うん。」




と言っていた。

31話→←29話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
設定タグ:羽生結弦
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かれん | 作成日時:2022年7月17日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。