23話 ページ23
「お茶、淹れますね。すみません。」
そう言って起きあがろうとすると、結弦さんが、
「病人の仕事は休むこと。気にしなくて良いよ。、あ、ゼリー食べる？買ってきたよ。」
と言って、私をベッドに戻した。
ん？ベッド、？
あれ、最初ソファーに寝てたよね？
「も、もしかして、ベッドに運んだのって、？」
「嫌だった？ソファーで丸くなってたから運んじゃった。」
申し訳なさすぎる。どうしよう。
「本当にごめんなさい。、どうしよう。こんなに迷惑かけちゃって。」
きっと今日お休みだったんだよね。
「迷惑じゃないよ。、お母さんと勘違いしてたみたいだけど、頼ってくれて嬉しかった。」
「ありがとう。私も結弦さんがピンチの時は飛んでいくからいつでも連絡して。」
「、ふふ。なんか頼もしいね。じゃあ、ピンチの時はAちゃんに連絡する。」
暖かい空気が流れている雰囲気を壊すかのように、私のお腹がなった。
「お腹すいた？」
「うん。ごめん。、ゼリー食べようかな。結弦さんは何か食べる？」
何かあったかな。
「じゃあ、なんか出前でも頼もうかな。」
ーーーーーーーーー
あ、そうだ。
「映画なんだけど、やっぱり私が予約した方がいいかなと思うんだけど、」
「あ、ごめん。助かるかも。」
名前の登録とか、私がやった方がいいもんね。
リスクは最小限にしたいだろうし。
「すっごく楽しみ。映画館で映画見るの久しぶりだから。」
「そうだよね。結弦さんが映画館行くイメージないかも。」
「あ、そうそう。アイスショーとかどう？興味ある？」
アイスショー？
「今度さ、東京であるからよかったらどうかなと思って。」
結弦さんのお仕事生で見てみたいような気もするけど、
「チケット取れるかな。完売してない？」
「うん。もうチケット完売なんだけど、誘ってた人来られなくなっちゃってさ、関係者席に空きがあるんだよね。、どうかな？」
そういうことなら、せっかくだし行ってみたいかも。
「行きたい！いつ？」
「来週の金曜日。あ、仕事ある？」
金曜日か。
半休取るのは難しそう。
「何時から？」
「えっとね、18時。」
18時か。
頑張って17時にあがって、、急いで電車乗れば、間に合うかも。
「行けると思う。」
「よかった。じゃ、これ渡しておくね。」
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作者名：かれん | 作成日時：2022年7月17日 15時
