営 業 開 始〜Meeting place〜《 3 》

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隼「帰ろっか」


　「そうだね」



そう言って、家路につく


必死に走ってきた道を、隼と並んでゆっくり歩く

隼って歩くの速いらしいから、多分あわせてくれてる


…今日、私の命日なのかもしれない




　「私、これから生きていけるかわかんないや」


隼「え⁉なんで」


　「私ほんとに隼の恋人？」


隼「うん、俺もAの恋人。お互い様。」


　「わー、どうしよ。今の質問、私めちゃくちゃ重たいね」


隼「うん、重たい」


　「いや？」


隼「んー、嫌じゃない」





すごいのろけてるって自覚はあるんだけど、

もうどうでも良くなってる


私、今、世界で一番幸せ者だって。

こんなこと周りから気のせいだ、って言われるかもしれないけど、

気のせいでも、本当にそう思う


地面に足がついてない感じ





隼「やぱいね、もう俺まじヤバい」


　「なんで？」


隼「なんか今更、心臓ばくばく言ってる」


　「そうだねヤバいね」


隼「うん、もうマジで
　
　 あ、そうだ、あのクッキーありがと」


　「あのクッキー？」


隼「あれ、今日の朝くれたやつ。」


　「あぁ、あれね。役にたたなかったね」


隼「そんなことない」






朝、ほんとのほんとのわがままは

私のこと好きになってほしかったんだけど、


隼と花梨さんがうまくいってほしい、って事で

クッキーと、"頑張れ"ってちっちゃい手紙いれといたの


結局、役にたたなかったかな


まぁ、食べてくれたならそれでいい






隼「…ずっと一緒にいようね」


　「うん、

　 隼も重たいね笑」


隼「覚悟しといてね、マジで重たいと思う笑」







大丈夫、私達ならずっと一緒にいられると思う

私、すごい自信があるの



すこし離れているところにあった手をとって、

握った。

そうしたら、握りかえしてくれる。



それだけで、大丈夫だと思った。


ずっと、こうして生きていけると思った。

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