営 業 開 始〜Meeting place〜《 3 》

120 ~隼side~ ページ33

ご馳走さまして、

3駅くらい電車に揺られて、

それから20分くらい歩いて、


無事に到着したプラネタリウム。




花梨「あ、次まであと40分あるよ」


隼「うそぉ〜、マジか」




スケジュールを見て花梨はそう言って、

別に驚く様子もなくて、


あー、誘ったのこっちなんだからスケジュールくらい組んどけって感じだよね


花梨はそんなこと言ってこないし、思ってもないかもしれないけど、

あー、どうしよ、勝手にへこむ





花梨「お土産屋さんでも覗いとこっか」


隼「ごめん、俺がちゃんとスケジュール考えとけばよかった」


花梨「いいよいいよ笑、
　 私歩くの速いし、時間考えててもどうせ早く着いてたよ笑」






私、お土産屋さん好きだから

そう言ってお土産屋の方にカツカツ、ヒールを鳴らせて歩いていってしまう


あー、俺カッコわる。

花梨の方が俺の何倍も男前じゃん



そのカッコよさちょっとで良いから分けてくれ

そう思いながら、細い綺麗な背中を追いかけようとした時、


ズボンの右ポケットに入れてたスマホが震える



画面を見ると､、"涼太君"の文字。



え、待って、今から仕事とかマジでだめ


一瞬出るのにためらうけど､、出なければ






隼「…もしもし、涼太君？」


涼太「あー、隼？」




ちょっと呑気な声でそう言う涼太君だから、

仕事関係じゃないかも





隼「うん、どうしたの」


涼太「隼さ、今何してる？」


隼「ん、え〜、…ちょっと出掛けてる」


涼太「じゃあ暇？」


隼「いや〜？ちょっと、暇じゃないっぽい」


涼太「ないっぽいってなんだよ笑」





なんだろ涼太君、

もしかしてクリスマス1人で寂しいとか、？


いやいや、あの涼太様に限って、そんなこと





隼「涼太君どうしたの」


涼太「んー、なんでもないや
　 あのさ、夜は暇？」


隼「えー、どうだろ。なんとも言えない笑」


涼太「そっか了解、じゃあね」


隼「え、うん。じゃあ」






ツーツーっていいながら呆気なく電話は終わってしまって


なんだったんだろ、なんとなく暇だったのかな

まぁ、今は花梨の事考えとかなきゃ

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