営 業 開 始〜Meeting place〜《 3 》

122 ~隼side~ ページ35

隼ってさAのこと好き？


　「…は？」



なんか言葉の意味がわかんない

いや、わかるんだけど､、


好き、？

Aのことを？

俺は､


…どうなんだろう


嫌いなわけないし､、

むしろ、





隼「うん、まぁ、好き､、だよ
　 普通に好き」


花梨「…普通に好きってどういうこと？」


隼「まぁ、一緒にいて楽しいし､、普通に好きなんだよ！」


花梨「ふぅん」





そんな面白くない返事をされる

自分なりに一生懸命、返事したのに


ふぅんって、

ふぅんってなによ




隼「なんでそんな事きくの」


花梨「いや､、それはさ、友達としてってこと？」
　



まだ、俺の気持ちについての話続くか？

花梨は俺にどうしてほしいの


そう思うけど、思うだけ。




隼「…うん」


花梨「じゃあ、誰かにとられても平気？」


隼「え？」


花梨「大事なものは、ちゃんと大事にしないと。
　 いつ無くしちゃうかわかんないよ。

　 どっかに飛んでっちゃうかもしれないし、
　 どっかの王子様が盗んでいっちゃうかもしれない」



　
ほんとに何が言いたいのか

横を向いてみても、相変わらずの綺麗な横顔からは何も読み取れない


そうしてるうちにお客さんが増えてきて

もうそろそろで始まるんだとわかる





隼「ねぇ、花梨」


花梨「ん？」


隼「好きってどんなん？」


花梨「えー、私もよくわかんないけど、
　 その人の喜んでる顔が見たい、とか思っちゃうんじゃない」


隼「…そっか」





花梨のその言葉は、なんかストンって

落ちてきて



わかってるんだよ

花梨が言いたい事がなんなのか、なんて


何が言いたいのか、なんて誤魔化しながら、

ほんとは最初からわかってる



自分は花梨の事が好きなんだって。

ずっと、そう思ってた。

机の上に置いてあった、Aと一緒に選んだピアスが目に入る度に

花梨の事思ってた。


でも、それ以上に､

…Aの事を思ってた。


あぁ、ダメだ、って


でも気づいたらAの店に足運んだりしてて、

笑ってる顔に元気もらって、


でも､、ダメだって

そう思って、逃げて





だから、

…ずっと前から気づいてたんだよ





場内が暗くなって、


パッと、

目の前に満天の星空が広がった瞬間


なんがか、涙が出そうになった


無性に君に逢いたくなった




…俺はAの事が好きだ

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