3年A組隼人が好き。 (ページ26)

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名推理ページ26

You side

教室でゆったりしてると。

茅野「宇佐美さん、A、ちょっといい？」

あたしと、香帆は
さくらに呼ばれて廊下に出た。

茅野「あのね……逢沢くんのカメラには、私と、真壁くんと、里見くんと、Aの姿があったの。」

『…澪奈の大会の日か。あの日に、ドーピングの動画が撮られたんだっけ。』

茅野「…………それで、真壁くんと私の他にも…なんで、Aと里見くんがって思ってて。」

『……さくら…あたしを疑ってたの…？』

茅野「…Aも、あの大会の会場にいたから。」

『違う…確かに、いたけど…あたしはっ』

すると、そこへ
唯月、愛華、沙良の3人が来た。

諏訪「ハブかれたやつが、何をこそこそやってると思ったら。笑」

花岡「探偵ごっこ？ウケる。笑笑」

小宮山「しかも、Aを疑うとか。」

唯月は、あたしの手を掴んで
唯月の方にあたしを寄せた。

諏訪「Aは、あんたらと違うから。うちらのグル。」

小宮山「疑うとかサイテー。」

あたしは、唯月と廊下を出た。

諏訪「里見、あんた疑われてるよ。」

里見「はっ？」

さくらは、愛華に押されて教室に入った。

花岡「名推理…聞かせてやんなよ。」

そして…
さくらは話し始めた。

茅野「澪奈のあの動画が、撮影された日…澪奈の大会の会場で…Aと、里見くんがいたの。」

ﾊﾞﾀﾝｯ

甲斐「てめぇ、Aを疑うのかよ。ざけんじゃねぇ！！」

『待って、隼人くん。』

殴り掛かりそうになった隼人くんを、止めた。
すぐカッとなるんだから…。

茅野「見かけない2人がいたし…怪しい…かなって…疑うつもりは…ないんだけど、」

『自分は、違うの？』

茅野「えっ？」

『こーゆーの本当は、言いたくないんだけどさ…さくらは、違うわけ？
さくらだって、あの会場にいたし。人のことばっかり疑ってるけど、自分も有り得るよね。』

諏訪「本当それなー！」

花岡「Aに大賛成～！」

茅野「私は…あの日、すぐ帰ったし…」

『なら、あたしも言わせてもらう。』

あたしは、
さくらの前に立った。

『あたしはあの後、隼人くんと待ち合わせしてて、すぐに帰った。最初の方も、澪奈が泳いでる途中で来た。あたしは、やってない。』

石倉「甲斐様の彼女を疑ったら、甲斐様が黙ってないぞー！笑」

『ちょっと石倉くん…』

須永「まじでやってない奴を疑ったとか笑」

あたしは…あんなに強くは言いたくなかった。