3年A組隼人が好き。 (ページ15)

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支配ページ15

You side

-朝-

起きると、外は少しだけまだ暗かった。
時間を見ると、まだ朝の6時。

甲斐「起きんの早ぇんだな。」

『…おはょ、隼人くん。』

甲斐「…ん。」

何よ、ん。って笑おはよって挨拶できないんか。笑

立ち上がり、窓を見ようとすると
足が急に傷んで、ずり落ちた。

甲斐「大丈夫か…！？もう無理すんな。」

『だって…こんなこともできないなんて…』

甲斐「仕方ねぇだろ…？」

まだ、みんなは起きてこなかった。

『痛…』

甲斐「…包帯、変えた方がいいな。」

隼人くんは、両足の包帯をはがし、
新しいのを巻いてくれた。

何か、手つきが慣れてるって言うか、優しかった。

甲斐「でも…包帯も今日の分しかねぇし。」

『ブッキーにお願いしてくる。』

甲斐「よせ、今は。お前、まともに歩けてねぇじゃん。」

『あたしのせいだし…』

甲斐「お前のせいでもねぇよ。」

隼人くんは、あたしをゆっくり座らせた。

甲斐「大丈夫、な？」

『……うん！』

隼人くんの大丈夫って、
本当に落ち着くし、安心する。

しばらくすると、みんなが起き始めた。

-8時-

柊「はーい、みんなおはよー！！」

先生が持ってるのって…ラジカセ？

柊「素晴らしい朝は、素晴らしいダンスをしなきゃなー！」

と言って、音楽を流す。

柊「さぁ踊れ！！」

みんなも、やるを得なかった。拒否すれば、また爆破される気もした。

『………あたし、踊れません。』

先生は、あたしの両足を見た。

柊「なら、高山はここで座ってろ。さぁ踊れー！」

あたしは、椅子に座ったままだった。
今は…この教室は、先生に支配されてる。