月光の前奏曲 -第4番- (ページ37)

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１８…side:You ページ37

☪*｡꙳

　嘘じゃん。もう、嘘じゃんほんと。

否、嘘であったらどんなにいいことか。なんでこうも私だけノーダウトなのだろうか。馬鹿正直に生きてきたことだけが取り柄だったというのに。

　その結果がこれだ。本当に自分の間抜けさ加減には尽く驚かされる。

あぁもう。死にたい。出来ることなら死んで人生やり直したい。もちろん今度は、私もそちら側に回るのが前提だけども。

　はぁ、おかしいなぁ。

私、こんなんじゃなかったはずなのに、いつからこんな風になってしまったのだろうか。

　あぁ、氷帝入ったからか。初めて跡部と目を合わせたあの時から、全てが狂った。私の中の何かが変わってしまった。

狂い始めた時計の針は、もう二度と正常な時間を指し示すことはない。狂ったまま動き続ける。まるで私のように。

　そして漏れる自嘲じみた笑みは、敗者の証。私の負け。もう勝てんよこんなの。

　だって、私が原因じゃ無いんだもの。横槍入れられた私が勝てるわけが無い。