４…side:You ページ11
☪*｡꙳
「……へ？」
「青、だろ？」
その言葉にバッと体を起こして服の中を確認するも、確かに青い下着をつけている。自分も忘れかけていた下着の色を、なんでこいつは知ってるんだ。
恐る恐る首を回して未だ寝転ぶ彼の顔を見れば、勝ち誇ったような笑みを浮かべている跡部と目が合った。嘘だ。嫌だ。そんな、嘘だと言ってお願い。
「なんで、知ってんの、アンタ」
「だから言ってんだろ。ナニしたって」
「……そ、んな、嘘だ。絶対嘘！ 嘘に決まってる！ やめてよ本当にすぐそーやってからかうの！ 流石に怒るよ本当に！！」
「からかってなんかねぇよ。俺は事実を述べているまでだ。じゃなきゃ、テメェの下着の色なんて知ってるわけねぇだろ」
「……」
絶望。信じられない。
目を見開いてそれを伝えてやれば、相も変わらず喉を鳴らして笑っている跡部と私は本当に一線を超えてしまったのだろうか。部長とマネージャーという垣根を越えて関係を持ってしまったのだろうか。
本当にそうならば、もう私は部員達に顔向けが出来る気がしない。
やばい、泣きそうだ。私の貞操がこんなところで奪われるだなんて。
かくいう私もハジメテな訳では無い。ただ、今の一度だってこんなことは無かった。
こんな、お持ち帰りよろしくワンナイトをされるなど経験もなければ、自分には無縁なものだと思っていたのに。
しかもよりによって跡部。
こんな百戦錬磨の男に私の第二処女を奪われるとは。もう死にたい。いっそのこと私を殺してくれ誰か。
また気が遠くなるのを感じながら半ば放心状態でベッドに沈み込む。
そんな私とは打って変わって余裕綽々な跡部はそういえば、と話を変えてきた。
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作者名：2ytluvuusham081 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時：2020年10月19日 0時
