１１…side:Keigo.A ページ1
☪*｡꙳
「え、もしかして自分もAと二人で旅行行きたいん？」
「は？ そうなの？ つーか跡部もAのこと好きだったのかよ？」
「……」
「おぉい、無視か。まさか図星ってこと？」
「……いや無視っちゅーか、星見上げとるあたりこらもう聞いてもないわ」
「……跡部ってたまに自分の世界入ってかえってこなくなる時あるよな」
なんやかんや言っているこいつらの言葉は聞こえてない訳では無い。
ただ、今はそんなことよりあいつの興味を示すものを見つける方が先だ。
ん？ 待てよ。ストーカーよろしい忍足なら知ってんじゃねーのもしかして。
「おい、忍足」
「うぉう、ビックリさせんなやもう……なに？」
「突然戻ってきたな跡部」
「Aの好きな物ってなんだ？」
「……なに、突然。そしてなんでそれを俺に聞くん？」
「いや、お前なら知ってるかと思ってな」
「まぁ知らんくもないけど……って、その聞き方やめてくれん？ なんか俺ならAのことなんでも知ってるみたいな感じ出すんは」
「いいじゃねぇか、願ったり叶ったりだろ」
「いやいやちゃうやん。これ明らかに俺がAのストーカーだと思っとる奴の口ぶりやんか。嫌やでそない奴に教えるん」
「思ってるって……あながち間違ってもねぇだろうよ」
「うるせぇな。四の五の言わずに教えな」
「なんやそれ！ 仮にも教えてもらう奴の態度とちゃうやんか！ ほんまに教えて欲しいんなら頭くらい下げぇよドアホ！」
「……チッ」
「えぇえ？ なんで俺が舌打ちされなあかんの？ どう考えても正論やったよな今？ 俺間違うてないよな？？」
「どっちでもいいけどそんなん本人に聞きゃいいじゃねぇかめんどくせぇなお前ら」
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作者名：2ytluvuusham081 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時：2020年10月19日 0時
