番外編：ご都合展開なんてくそ喰らえ ページ11
どうしてこうなった。
いつぞやにもこんな心の声を漏らした気もするが、
ここまで衝撃で頭が真っ白になることもなかった。
「えっと……景吾、先輩、ですか……？」
そして、こんな阿呆みたいな
見て分かる問いかけをすることもしなかった。
「他に誰に見える？」と言いたげに微笑んだ景吾先輩は
今確かに私の目の前で君臨されている。
私の部屋で、私のベッドに腰掛け、足を組む彼は
どこからどう見ても景吾先輩だ。それは間違いない。
確実に景吾先輩だ。景吾先輩、なんだけど……。
「……なんか、大人になりました？」
「お前は今いくつだ」
「え、あっ、中二です。十四歳になりました……」
「そうか。ならそうだな。ちょうど三年か。
三年ならそんなに変わらないだろ」
「……ってことは、高校三年生？ でよろしいですか？」
そう。
今ここにいるのは景吾先輩じゃない。
何がどうなったのか知らんが、
今ここにいるのは『高校三年生になった景吾先輩』だ。
なるほど、これが噂によく聞くご都合展開というやつか。
本当になんで？ どうして？
だとしたら元の景吾先輩はどこに行かれたの？？？？
「まぁそれはいいが、なんだその話し方は」
「え？」
「敬語」
「えっ景吾？」
「ちがう、敬語だ。尊敬語の敬語」
ぎろっと睨まれる。
ひぇっ、三白眼は未だにご健在の御様子。
否、三年も経てば格段にその鋭さのレベルが上がっている。
そのご尊顔もさながら、
多少のあどけなさがあった中三景吾先輩には無い
青年の迫力が増していて思わず後ずさった。
元々私の脳内はこの状況のお陰でカーニバル状態なのだ。
そんな目で見られては「ごめんなさい」と
私は何も悪くないのに謝るしかなかった。
そしたらまたクソほど冷たい目で睨まれて
「あーん？」と返ってきた。
あかん、声の色気も増しておられる。
あーんのえろさすごい。なんかいやらしい！
「何故そんなに距離をとる」
「え、いや、普通ですけど」
「いつもみたいにくだけて話しているお前のほうが俺は好きだ」
「いっいつもみたいに、って……私はいつも通りですよ。
いつもと違うのは景吾先輩だけです」
「……そうか。まだ三年前は……」
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かるぴん(プロフ) - 優さんの作品面白すぎてこんな時間まで呼んでました笑 続きがめちゃくちゃ気になります。続きがあったら読みたいです！ (2022年4月18日 6時) (
レス) @page14 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます！！ なぬ！ お受験大変お疲れ様です……！ 暇人なので早速拝見させていただきますw これからも時雨様のご活躍楽しみにしております＿|＼○＿ (2021年3月13日 11時) (レス) id: 28668178f9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編おめでとうございます！本当に跡部様が弱いだけかと思って逆にドキドキしました…ww高校性の呼び方には納得です。あ、無事受験終わりました！新しく作品も上げたので、お時間あればぜひ見に来てください!!今回も笑わせて頂きました!! (2021年3月12日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2ytluvuusham081 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時：2021年3月2日 0時
