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「え、いや。彼女じゃないです。

辞めてください変な勘違いするの」






「えぇ? ちゃうの?

やって、いつもいつも楽しそうに追いかけっこしよるやん。

今もあれやろ? 跡部と遊んでんねやろ?」






「遊んでないです。ガチです。ガチの鬼ごっこです。

生きるか死ぬかの瀬戸際です」






「え、そうなん?

なんや、彼女なんかと思っとったわ。

跡部が俺の女宣言しとるばっかりに」






「いや、なった覚えないです。

だから助けてください」






「やから、俺は掃除用具取りに来ただけやねん。

嫌やで自分匿って跡部にどやされるんだけは」






「ならもう閉めてください。

見つかったらそれこそ逃げ場なくなるんで」






「いやいや。隠れんなら自分のクラス隠れや。

わざわざうちの教室で隠れる意味はなんなんよ」






「自分のクラスのロッカーなんて

もうさっき見つかってしまったんで。

だから縁もゆかりも無いこの教室をお借りしております」






「なら、跡部の教室にでも隠れた方がええんちゃうの。

灯台もと暗し言うやろ」






「はっ! 確かに。

頭いいですね、丸眼鏡先輩」






「丸眼鏡先輩って誰やねん……

まさか俺か? 俺のことか??」






「だって、先輩の名前知らないんで。

それ以外に言い様がありませんでした」






この人が跡部先輩のことを

跡部と呼び捨てにしていた時点で彼が先輩なことは分かった。






ただ、顔を見た事もなければ名前も知らない先輩を呼ぶには

見た目を呼称とするしかなかった。






よって、丸眼鏡先輩である。






丸眼鏡先輩は、丸眼鏡のブリッジを中指で押すと

苦笑を零しながら私に視線を戻し口を開こうとした。






その瞬間。






「おい」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

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