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「え?」






なにやら樺地くんに人差し指で合図する跡部先輩。






樺地くんがスっと私の前に出してきたのは1枚の紙。






これは、入部届けだ。






って。






馬鹿なんじゃないのこの人本当に。






「……いや、私の話聞いてましたか跡部先輩」






「あぁ、もちろん」






「じゃあ、これはなんなんです」






「入部届けだ」






「違う。そんなのは見てわかります。

そうじゃなくて、私は考えますって言ったんですけど」






「あぁ。だから気が変わらないうちに書けって話だ」






「……」






ダメだ、聞いちゃいねえ。






いや、理解してないの間違いか。






学年トップのその秀才な頭は本当はお飾りかなんかなのだろうか。






それとも、テストでさえ樺地くんに

やらせているとかそういうことだろうか。






話の通じない地球外生命体と話していても埒が明かないと

目の前に置かれた入部届けを折り畳み

紙ナプキン代わりに口を拭いてやった。






ご馳走様でした。と、鳳くんに倣って手を合わせ席を立つ。






「教室戻ります。

ご馳走様でした、跡部先輩、樺地くん。

鳳くんはまた後で」






「A」






早口言葉のごとく言い残し

彼らを置いて去ろうとした刹那、

跡部先輩に呼び止められた。






彼は、振り返った私に見せつけるように、

折り畳まれた入部届けに口付けをした。






……やばい、マジでやばい人だこの人。






「俺様から逃げられると思うなよ」






全身が粟立った。






恐ろしすぎる。






引くの一言しかない。






震える足を必死に動かして、

その場から走り去った。






本日の脳漿炸裂ワード
「俺様から逃げられると思うなよ」

丸眼鏡先輩との出会いそして別れ→←・



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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

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