検索窓
今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:93,299 hit

ページ23

「学校休みなのにわざわざありがとう。

遠かったでしょ、ここまで」






「あ、いや。一瞬だったよ……ロールスロイスだったから」






「ん? なに? ロールスロイス??」






「ううん。なんでもない。

それよりこれ、差し入れ。良かったらどうぞ」






「え、いいの? ありがとう!

なんかごめんね、気遣わせちゃって」






「手ぶらでくるのもあれかなって思って。

何がいいか分かんなかったからただのゼリーだし、

全員分は流石に持って来れなかったからレギュラー分しかないけど」






「いや、嬉しいよ!

本当にありがとう。頑張るよ!」






はぁ。もう。好き。






こんなんで彼の笑顔が見られるなら私はいくらでもゼリー献上する。






自分のお小遣い使い果たしてでも献上する。






悶え苦しむ私を後目に、先輩達に名前を呼ばれた鳳くんは

もう行かなきゃと私の渡した手土産を握り直した。





そして一度走り出した体を止め振り返ったかと思えば、

何かに気づいたように私に歩みを寄せて

少し身を屈めた鳳くんはコソッと耳語を放つ。






「跡部さんだけじゃなくて、

ちゃんと、俺達の試合も観てってね」






イタズラに笑った鳳くんは内緒だと言わんばかりに

唇の前に人差し指を立てて走っていった。






「全力で応援、させて頂きます……!!」






棒立ち赤面でひとりごちた私を残して。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
142人がお気に入り
設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。