脳漿炸裂ボーイ【跡部 景吾】

俺様vs男気(＋クソガキ) ページ14

「明日9時に迎えを寄越してやる。寝坊すんじゃねーぞA」






「だから！！ 行きませんて！！」






「……またやってんのかコイツら」






「……ええ、まあ」






私の前の子の席を我が物顔で陣取り

話しかけてくる跡部先輩の熱烈なお誘いを断り続けて早10分。






なにやら鳳くんに用があった様子の宍戸先輩が

顔を引き攣らせながらこちらを見ている。






また、と言われるほど

日常茶飯事なことであるのは間違いないのだが、

そんな顔を向けてくるならばいっその事助けて欲しい。






「よく飽きねぇでやるよな、跡部も」






「宍戸先輩！ その言葉本人に言ってやってください！

もっと大きな声で！！」






「……いや。俺を巻き込まねーでくれよ。

つーか、さっきから何をそんなに言い合ってんだよお前ら」






「……明日の先輩達の試合、観に来いってうるさいんですよ」






「先輩達じゃねえ。俺様の試合を観に来いと言ったんだ。

こいつらの試合なんざ観る価値もねえからな」






「なんてこと言うんだ本当に。

仮にも部長ですよね跡部先輩」






「観る価値もないって……なんだか心が抉られますね……」






「まぁ観てほしいわけじゃねぇし別にいいけどよ……

こんな最低な部長見たことないぜ」






「ハッ、見応えのある試合してから

でかい口は叩けよテメーら」






「こんの……ッ！！」






「あーちょっ、落ち着いてください宍戸さん！

跡部さんも辞めてくださいよ2年の教室でバトるのだけは！！」






「相変わらず短気な野郎だぜ。

後輩に止められてちゃ世話ねぇなァ」






「……どの口が言ってるんです跡部先輩。

後輩のケツ追い回してる貴方が

言えたことじゃないと思うんですけど」

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