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聞き覚えのある低声が聞こえた刹那、

ガバン!! と先程よりも

大きい音を立てて閉まったロッカーに肩を揺らす。






恐らく反射的に閉めてしまったであろう丸眼鏡先輩は

あくまでも普通ですと言わんばかりに口を開いた。






「どないしたん、跡部」






「お前、あの女見なかったか」






「あの女? あの女って誰?」






「Aだ。

お前も見たことくらいあるだろ、忍足」






「Aちゃん? いやぁ、知らんなあ。

見たどころか、話したこともあらへんよ俺は」






丸眼鏡先輩ならぬ忍足先輩は

私が思うよりだいぶ頭がよろしいらしい。






ただ、こんなところで彼の名前を知りたくはなかった。






出来ることなら違う出会い方で是非出会いたかったものだと

ロッカー越しにくぐもった声を聞いて1人頷いた。






「まあ、それもそうか。

お前がAと知り合いなんざになってたら

この学園に居られねえようにしてるところだったぜ」






「……肝に、銘じとくわ」






ゴクリ。






ロッカーの中で唾を飲んだ。






なにやら恐ろしいメンヘラワードが

聞こえた気がするが気の所為だろうか。






いや、忍足先輩が肝に銘じておくと言ったあたり

気の所為なんかでは無いのは明白だ。






彼の権力はそこまで及ぶのかと

震え始める体を抑えながら息を殺し続ける。






これはバレたらまずい。






私どころか、忍足先輩まで

とばっちりを受けてしまうことが確定した今、

バレる訳にはいくまいと口を両手で抑えた。






「ところで、忍足」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

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