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✩.*˚
……バイク？
珍しく動揺の色を見せた彼女は情けない声をひとつ出してみせた。
何の話かと彼らの会話に耳を傾け続けていれば
先日、俺を助ける為に彼のバイクを奪って
追ってきたというのが分かった。
そしてそのバイクをどこぞに乗り捨ててきたことも分かった。
こいつ、中型バイクまで乗りこなせたのか。
……じゃねぇな。敬意を示している場合では無い。
彼女を問い詰めていた教師が
ぐるん！ と効果音がつきそうな程首を回して
部外者面をして座っていた俺に
標的を定めてきたあたりでそう思った。
「おい、跡部。どう責任とるんだお前」
「……いや、責任もなにも。
知りませんよ、俺がやらせた事でもありませんし」
「はぁぁぁあ！？！？ ふざけんじゃねぇぞお前！！
お前の管理が悪いからこうなってんだろうが！！
お前の責任だろ！！」
「すみませんねぇ。
暴れ馬なもんで乗りこなすのに
なかなか手こずってまして」
「……なるほど。景吾様は騎乗位がド下手と」
「おい、馬鹿やめろ。変な勘違いされたらどうしてくれる」
「……え？ きじょ……、ってえ？
何お前ら？ そういう関係なの？
だったら高校生なんだからもう少し健全な付き合いしろよ」
「ほら見ろ。阿呆教師が変に食いついてきちまったじゃねーの」
「いや、景吾様が乗りこなすのに手こずってるとかいうから」
「つーか教師を阿呆呼ばわりとはどういう了見だ跡部お前」
「あのなぁ、そもそも騎乗位だったらてめぇが
上なんだから乗りこなすもくそもねぇだろうよ。
それを言うならド下手なのはお前のほうだろうが」
「あぁまぁ。確かに。なら、景吾様は正常位がド下手ってことか。
なにそれ、もうそういう行為自体ド下手じゃんやば」
「おい、俺の話聞いてるかお前ら。
教師を前にしてなんて話をしてるんだ。
今すぐやめろ、その話すんなら個人でやってくれ」
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作者名：2ytluvuusham081 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時：2020年11月28日 22時
