再再続・怪しい女と1ヶ月過ごしてみた【跡部景吾】 (ページ35)

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■Day27 Ordinary ページ35

✩.*˚

「ねぇ、跡部様のボディーガードって本当？」

「てか、貴女そんな顔してたっけ？」

「昨日凄かったね！？映画のアクションシーンみたいだった！！」

「なぁ、他になんか出来ないのか？」

「やっぱ銃とか持ってんの！？防弾チョッキ着てんの！？」

「……あの。せめて1人ずつ質問して頂けませんか。
私は聖徳太子じゃないので」

　昨日の騒動から、俺のボディーガードと身バレした彼女は
どこぞの生徒達に囲まれて質問攻めにあっていた。

かくいう彼女も、身バレしてしまった以上
もう身分を偽る必要は無いとスーツ姿でいることにしたらしい。

その姿を横目で見守っていれば、
教師まで飛び入り参加してきたことに苦笑が漏れた。

ただ、なんだか教師の様子がおかしい。

生徒を押し退けてまで彼女の目の前に立った彼は
キッと彼女をキツく睨みつけた。

「お前！！ 3年H組のAだな！！
やっと見つけたぜこのばか！！」

「いえ違います。
もう、私はこの学園の生徒ではないので」

「は！？そんな屁理屈はどうだっていいんだよ！！
お前ふざけんなよまじで！！」

「え？何か私がしましたでしょうか？」

「何かしまくってんだろうが！！
お前、俺のバイクどこやったんだよ！！」

「……あっ」