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✩.*˚
「……なんだ？」
「……先程、景吾様の御父様から連絡がございました。
抗争は、金で解決できそうだと。
景吾様が誘拐されかけたことで、
漸く本腰を入れられたようですね」
「は……？」
「やっぱり世の中金ですよ金。金こそ至上です」
つーか、最初から金で解決できんならしとけや。
そんな愚痴を漏らした彼女はわざとらしく口を尖らせていた。
って、ちょっと待て。
今の、どういう意味だよ。
「解決できそう、ってことは、まだ解決はしてないんだよな……？」
「え？ あぁ。
でもまぁ、残り1週間もないと思いますよ。
大金が動くせいで、少し時間が掛かるってだけなんで」
「なら、お前は、どうなるん、だよ」
「いや、どうなるもなにも、抗争が完全に落ち着き次第
私は次の仕事にいきますよ。ほら、喜べ」
「喜べ、ってなんで喜ぶんだよ。
意味わからないだろ、馬鹿か貴様」
「えぇ？ なんでです？
鬱陶しいBGなんかがいなくなって清々するでしょうよ。
誘拐なんて死と隣り合わせなこともされなくなって
ビクビクしながら生活することもなくなるでしょうし」
“嫌いな”女も、二度と見なくて済みますしね。
「……では、景吾様。
残り少ないですが、改めて宜しくお願い致します」
それだけ言い残して、彼女は目の前から姿を消した。
1人分になった影を見つめて動けなくなった
26日目はこうして幕を閉じた。
Day26 Pay off the foreshadowing【伏線回収】
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作者名：2ytluvuusham081 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時：2020年11月28日 22時
