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まるでマシンガンのごとく言葉を放ち続ける、
Aの言葉の意味が何一つ分からなかった。
それは、フェンス越しの彼女も同じようで。
そのマシンガンに撃ち抜かれ、
声を殺した俺達のことなんか気にもしない様子のAは
再装填した銃口を再び彼女へ突きつけた。
「それでも、その命無駄にしようと思えるのなら
勝手に死んでください。私からしたら願ったり叶ったりです。
この世の女全員いなくなれば、
景吾様も私しか相手がいなくなりますからね。
結婚もくそもなくなりますからね。へへっ」
「……へへっ、って、貴女……非現実的、過ぎでしょ」
「……なんだ、ちゃんと分かってるじゃないですか。
頭良いですね、貴女。先程頭悪いと言ったのは謝ります。
失礼致しました」
「え……？」
「いや、非現実的、って分かってるじゃないですかって。
私が景吾様と一緒にいられるのは夢のまた夢。
漫画の世界のキャラクターに恋するようなものです」
「……っ、でも、私は、もう、」
「……なら、殺して差し上げましょうか」
「え……っ？」
「死んで償いたいというのであれば、殺して差し上げます。
飛び降りる勇気が出ないなら、私が突き落として差し上げます」
淡々と言ったAは、
屋上のフェンスに手をかけて軽々しく飛び越えた。
ガシャン、と音を立てたフェンスがやけに物々しい。
彼女と同じように塀に足を乗せたAを見て、
下にいる生徒や教師達の阿鼻叫喚が更に増して聞こえる。
唖然とする彼女に反して、
まったく動揺の色を見せないAは
彼女に向かってすっと手を伸ばして。
少し力を入れれば本気で彼女が落とせそうなくらい
迷いのない動きで、彼女に手のひらを向けた。
「さぁ、覚悟はよろしいですか？」
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作者名：2ytluvuusham081 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時：2020年11月28日 22時
