再再続・怪しい女と1ヶ月過ごしてみた【跡部景吾】 (ページ16)

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「……なんも、言わんの？」

「あぁん？言わなくたって、分かるんだろう。
なら、何も言うことはねぇよ」

「……好きなんか、あの子のこと」

「……仮にそうだとして。お前にそれを言う意味はなんだ？
それを知ってどうしたい？」

「はぁ？それを知ってどうしたい？何言うてんお前。
お前の気分に振り回されるこっちの身にもなってみぃや。
俺かて黙ってされてやる義理なんてないんよ。
せめてそれくらい教えて貰わんと割にあわんっちゅー話よ」

「ハッ、そんなの、俺様の知ったことじゃねぇなぁ。
それを言うんなら、んなくだらねぇ話を
聞いてやる義理もねぇだろうよ」

　彼から視線を外して、踵を返したその時。

「太陽、やって」

忍足が、呟いた。

「……太陽だと？今度は何の話だ」

「お前は、自分の太陽で、光。

触れられんのに、触れたくなる。
手が届かんって分かっとるのに、追いかけたくなる。
本当に、残酷な人だ。

彼女にも、こん話聞いた時言われた言葉」