■Day6 Winning opportunity ページ37
✩.*˚
金曜の1時間目。
なんのタメにもならない
古文の授業を受けている中、ふと思った。
小声でもなんでも駆けつける。
そう言った彼女の名をもし今呼んだら
一体彼女はどうするのだろうか。
本当に駆けつけてくるのだろうか。
俺が授業中ということは、彼女も授業中なわけで。
これはやり返しを目論んだことではなく、単純なる好奇心。
疑問に思えばどうしようもなく知りたくなってしまう性。
その言い訳を用意して彼女の名を呼んだ。
隣のやつにも聞こえないくらいの微小な声。
超人でもない限り、絶対に聞こえない声量。
もし来なかったら、心ゆくまで責め立ててやろう。
やり返しなんて目論んでないと言っておきつつ
やはり復讐心は捨てきれていなかったのだと知る。
底意地が悪い。性格がよろしくない。
幾度となく言われてきた性悪さは実は自分でも認めている。
でも、その性悪さを更に浮き立たせたのはあいつ自身だ。
その罪はその身でしっかりと精算して貰わねばなるまい。
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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時:2020年11月22日 11時