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✩.*˚



 練習中も何かと理由をつけて声を掛けてくる彼女に
家に帰った後ひとつ提案を持ちかけた。





「いい加減、あのキャラクターどうにかならないのかお前」

「え? キャラ? 何の話です?」

「あの跡部様ってやつだよ。もうそろそろ限界なんだが」

「限界? あぁ、好きになっちゃいそうとかそういうことですか?」

「馬鹿じゃねーの。
お前みたいな女、死んでも好きになんざならねぇよ」

「え、でもあのキャラの方が貴方に近づきやすいんですもん。
仮にも貴方に会いたくてとか
反吐が出るような理由で入っちゃってますし」

「おいてめぇ。今なんて言った」

「いやだから、あのキャラの方が近づきやすいからって。
貴方も慣れてるでしょ? あっちの方が」

「そこじゃねぇ。反吐が出るって言いやがっただろ今。
どういう意味だそれは」

「いやいや、そのままですよ。
なにが嬉しくて貴方の雌猫さんに
成り下がらなきゃいけないんですか私。
誰の為に成り下がってると思ってるんです本当に。
勘弁してくださいよもう」

「勘弁しろはこっちの台詞だっての。
寧ろ俺様のBG務められてること、もっと光栄に思えよ」

「え? なんでです? 一体どの辺が光栄なんです?」

「何言ってやがる。
俺様の近くに居られることほど名誉なことはそうねぇだろうよ」

「……その俺様キャラどうにかならないんですか」

「キャラじゃねぇよ。これが素だっての」

「えぇ……なら本気でそんなこと思ってるんですか……
引く……やばい引く……救いようのねぇ馬鹿だこの人……」

「とかなんとか言って、
そんな俺様に惚れてんのは実はお前の方だったりしてな」

「……それは、どうでしょうね」

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年11月22日 11時

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