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✩.*˚
分かってねぇな忍足。
コイツに限らずじゃなく、コイツに限ってそんな訳ねぇんだよ。
今度は何を企んでいるのだと再び視線で問いかければ
わざと可愛こぶって首を傾げた彼女には
やはりちゃんと伝わっているらしい。
伝わってんだったらその顔やめろって言ってんだろうが。
しばらく彼女の顔を鋭く睨みつけていると
先に視線を逸らした彼女は体を捩らせながら恥ずかしそうに俯いた。
「な、なんでそんなに見るんですか……」
「さぁ、なんでだろうな。お前が一番分かってんじゃねーの」
「え、なに? なに?? 進展あったんもしかして?」
「ねぇよ何も」
「も、も、もしかして跡部様って、
私の事、す、好きなんですか……!?」
「え、あ、嘘? そうなん跡部? もう好きなん?」
「いや、何もねぇって言っただろうよ。
人の話聞いてたかお前ら」
いきなり飛躍した話に流石にもう付き合いきれんと
踵を返して練習再開を促した。
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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時:2020年11月22日 11時