↓ ページ22
✩.*˚
うるせぇだの、お前と一緒にすんなだの
否定の言葉が飛んでくると思っていただろう忍足は
一語と共にその笑みをスンと消した。
別に彼の思惑を読んで反抗してやろうと思った訳では無い。
寧ろその逆。
単純に、彼の言葉に同意しただけのこと。
「おい、お前。名前はなんだ」
「……へ、!? わ、わ、私ですか!?」
「お前以外に誰がいるってんだ」
「え、そ、なっ、なんで私の名前なんて聞きたいんですか跡部様!!」
「なんでって、別に理由なんかねぇよ。
知りたいと思ったから聞いた。それだけだ」
「……え? どないしたん景ちゃん……惚れてもうたんかまさか」
「ばーか、違ぇよ。
……まぁ、でも。この先どうなるかは、あいつ次第じゃねーの」
「は? 嘘やろ。ほんまに言うとんの自分それ」
「あぁ。なんだ、何か問題でもあるのか」
「……いや? 良かったなぁ自分!
憧れの跡部様のお眼鏡に叶ったらしいで!」
「え、え!? お眼鏡って、えぇ!?!?」
「いいから、さっさと名前教えろ。俺様は暇じゃねぇんだ」
「あ、えっ、その!」
「ふは、緊張しちゃってまぁ。ほんま初心やねAちゃんは」
「……Aちゃんだ?」
27人がお気に入り
「テニスの王子様」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時:2020年11月22日 11時