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✩.*˚
いい加減めんどくせぇなと一旦彼から離れコートを出れば
何故か隣を歩き始める忍足に無駄にひとつ苛立ちが重なった。
「おい、何ついてきてんだお前」
「え? いや、どこ行くんかな思て」
「どこでもいいだろ。今すぐコートに戻れ」
「ほな、どこ行くんよ自分は。それ聞いたら戻るわ」
「なんでお前にいちいち言わなきゃいけねぇんだよ。
そんな義務ねぇだろうが」
「アホか自分。そういうことちゃうやろ。
どのくらいで戻ってくるかくらい教えや。
次のメニューやって後がつかえてんから」
「……トイレだよトイレ。分かったらついてくるな」
「……へぇ。トイレならこっちの方角とちゃうんやないの?
わざわざ遠い方のトイレ使う意味はなんなんよ」
「俺様の勝手だろそんなの。
それより、理由言ってやったんだから約束通りコート戻れよ」
「なら、その理由聞いたら戻るわ」
ダルい。ダルすぎる。
なんたってこの男はこんなにめんどくせぇんだ。
いつももっとドライな癖して、
なんでこういう時だけはやたらと突っかかってくんだよコイツ。
まぁ、無視してりゃそのうち諦めて戻んだろ、と軽く考えて
そっぽを向きながら歩みを進めていると
突然正面から後ずさりするほどの強い衝撃を受けた。
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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時:2020年11月22日 11時