3…side:You ページ3
不審な目を向けてくる忍足が視線を逸らした先を見れば
立海のレギュラーメンバーも同じようにポカンと口を開けていて。
事の重大さに漸く気づく。
『え? 嘘。普通じゃないのこれ』
「普通な訳ねぇだろ馬鹿かお前」
「そもそもあの跡部さんに平手打ちした挙句、
頭突きまでするなんて流石というかなんというか……」
「……こりゃ呼び出し増えるなA」
『ええ!? まじ!? そんなやばい!?』
「や、そらそうやろ。
色んな意味で呼び出されてフルボッコやで多分」
『色んな意味ってなに? どういうこと?
跡部に暴力振るったからって理由だけじゃなく?』
「……それもあるんちゃうか」
『えぇ……ヒーローになったつもりでいたのに私……』
「まぁ、俺らからしたらヒーローなのは間違いねぇな」
はは、と乾いた笑いを漏らした宍戸に
いいから試合見ろよと顎で指図された。
さぁ、こっからはアンタの仕事だよ、王様。
舞い戻る氷帝コールの中、1人笑みを深めた。
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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時:2021年1月28日 13時