Caramel×Pudding Part２ -四葉環- (ページ36)

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No.76 ページ36

過去のトラウマを思い出して胸が締め付けられる。

「.....？」

大丈夫。彼らなら。

受け止めてくれた彼の仲間なら。

きっと。大丈夫。

ふぅっと、息を吸って口を開く。

『.....あの、えっと。

メンバーさんの分も、作ってみた.....から。

良かったら持って帰って.....ください。』

震える手で紙袋を差し出す。

環くんは差し出した私の腕を急に引っ張って

そのまま廊下へ連れてきた。

立ち止まっても私の手は掴んでいて

顔は俯いてる。

下から覗けるくらい環くんは身長高いけど、

そんなことしたらやっぱり嫌われると思って

私も黙って顔を上げてくれるのを待ってた。

.....けど。

.....なに？

.....怒った？

やっぱり、ダメだったかな。

私は沈黙に耐えられなくなった。

『あの、やっぱりこれ、渡さなくていいっ、

.....？』

ふいに、さっきより

私の手をつかむ力が強くなった。

「ありがと。

オレと、みんなを、信じてくれて。

オレもみんなも、アンタの作るもの、

好きだって言ってるから、大丈夫。

もし。みんなが、まずいって言っても

オレは、あんたの作ったものなら全部好きだから

全部、オレが食べる。」