No.74 ページ34
「生き別れの妹。
探しても見つかんねえから.....
オレがテレビに出れば.....
アイツから見つけてくれんじゃねえかって。
でも、」
『でも?』
「今は少し、いや、ものすごく
みんなと歌ったり踊ったりすんのも楽しい。」
そう言った彼の優しい笑顔に心がポカポカして
私まで笑顔になる。
「.....そっちのがいい。」
『え?』
「やっぱAは、笑った顔の方が好き。」
『っ.....。』
胸がぎゅっと掴まれたようにドキドキした。
顔も絶対赤い.....。
部屋のドアをコンコンと叩く音がして
島田さんがシャツとタオルを持ってきてくれた。
『サイズ、分からなかったからMとL渡しとくね、
あっちの部屋で着替えてきていいよ。』
「おー。ありがと。」
環くんが着替えている間に目元を温めていると
2人も帰ってきた。
『おかえり』
「ただいま!久しぶりに庭に出た気がした。」
一織「すごく素敵なお庭でした。」
玲奈「癒されたらしいよ。」
『それならよかった。
あ、そうだ。ちょっと待っててね。』
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作者名:れたす | 作成日時:2016年12月25日 10時