Caramel×Pudding Part２ -四葉環- (ページ13)

今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:48,417 hit

No.53 ページ13

『.....来れないのか。』

「.....なになに！環くんに会えなくて寂しいって？

じゃあ明後日駅前のライブ

一緒に行こうじゃないか！」

『別にそこまで言ってないし！

あと明後日は.....用事あるし。』

「あー.....お父さんの？」

『うん。月に2回のあの日。』

「そっか。Aパパもそろそろ

諦めてくれるといいんだけどね。」

『私には早すぎるってことわかって欲しいよ。

あ、このあと抜けるね。』

「はいよー。私もあとから行くわー。」

久しぶりにスタジオを使おう。

なんか、寂しいな。なんでだろ。

最近ここを使ったのは、

一週間前？あ、二週間前か。

環くんが楽しそうに踊ってた。

ただ楽しそうに。

それだけなのに、キラキラと輝いてた。

踊った後はまだまだ踊り足りない

って顔して喋ってた。

踊ってる時の真剣な顔と

喋ってる時の少しゆるっとした顔が

頭に焼き付いて離れない。

他にはどんな顔をするの？

誰にその顔を見せる？

彼のことをもっと知りたい。

少しだけ苦しくなった胸と一緒に

ぼーっとそんなことを考えた。