乗っ取り？絶対来るとこ間違えただろ。【刀剣乱舞】 (ページ1)

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乗っ取りページ1

「主様、一週間後に見習いがやってきます」

『え、また？』

「主様は全刀剣を集めていらっしゃる、貴重な審神者ですし･･･刀剣は多い方が勉強になるでしょう」

『そりゃそうかもしれないけど･･･今回の理由は何だ？』

この前も見習いが来たけど、その理由は“私に憧れていたから”らしい。

確かに私はブラック本丸を改善した。
おかげで政府の尻拭い、もといバグ直しを手伝わされているわけなんだが。

けどその見習いの子はすごく良い子だった。

うちの刀剣は私以外の人間をあまり好まないから心配していたんだが････

私の手伝いをよくしてくれて、刀剣とも仲良く過ごしていた。

別れる時なんか、「Aさんと離れたくないです！！！」なんて号泣していたな。

高校生くらいだったか。本当に良い子だった。

ああいう気持ちが味わえるのなら見習いが来ようと大歓迎だ。

しかし。

私の言葉に、こんのすけは困ったように俯いた。

『？こんのすけ、どうした？』

「い、いえ、その････今回の見習いがここの本丸を選んだ理由としましては･･･まず、全刀剣が揃っているならレア刀剣ももちろん居るだろうと」

『････はぁ』

「そして二つ目の理由ですが･････主様と鶴丸国永が恋仲だかららしいです」

『は？』

私と鶴丸は確かに恋仲だが････それとここを選ぶ理由に何の関係があるんだ？

＿＿＿＿＿まさかとは思うが。

『そいつ、鶴丸が好きなのか？』

「、はい･･･」

やっぱりか。

で、わざわざ恋仲であるうち鶴丸を狙うということは････

乗っ取り以外にはないだろう。

が、それを口にするのは良くないようだ。

こんのすけも政府からの命令で伝えに来ているだけだし、なによりこいつが
一番責任を感じているようだからな。

悪くない奴を責めるほど私も鬼じゃない。

『分かった、みんなに伝えておく』

「！！よ、よろしいのですか！？」

『もう既に決まったことなんだろう？別に構わない。それに･･･』

「そ、それに？」

『政府に貸しを作っときゃ後々好き勝手できるだろ。見習いくらい何とか出来るしな』

「さ、流石主様････ですが･･･」

こんのすけは眉を下げながら私の肩に乗った。

「その見習いは政府の上の方の娘様なので、お気を付けくださいね」

････思った以上にあるあるだな。