乗っ取り？絶対来るとこ間違えただろ。【刀剣乱舞】 (ページ24)

今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:239,481 hit

乗っ取り２３ページ24

「はあああああ～～～～～～～～」

耐えられるわけないだろ。と俺は明石の足を思いっきり蹴る。

明石は顔を歪めながらも、見習いに張り付けたような笑みを浮かべている。

「どうしたの？鶴丸。ため息なんか吐いちゃって」

「いやぁ･････なに、君みたいな美人とこんなにも一緒にいて他の奴に妬まれないかと心配になってな」

「んもう♡口が上手いんだからぁ♡」

本当にな。我ながらよく思ってもないことをベラベラと話せるもんだ。

しかし、三日も話していないとなると流石にキツイ。顔も見ていないんだぞ。
光坊が自慢げに話してきた時は軽く殺意が沸いたくらいだ。

触れたいし、話したいし、愛し合いたい。それがこの人間のせいで････。

ああ、今すぐにでも殺してしまいたい。

二度とその不快な甘ったるい声が出ないよう喉元を掻っ切ってやりたい。

気持ち悪く撫でてくるその腕を折るか切り落とすかしてやりたい。

何故出来ないんだ。何故主は許可してくれないんだ。

「(この人間のせいで俺がどれだけ苦しんでいると思ってる)」

政府は相変わらずのようで、何を言っても無駄だということは分かっている。

それが余計に腹立たしい。

「そういえば小狐丸は？」

「ん？ああ、そういえばさっきから見かけないね。散歩でもしてるのかな」

「え～。いてくれないと困るのに。じゃあ鶴丸、小狐丸探しにきて！」

「俺？」

「今は三日月と鶯丸いないし、同じ平安刀は鶴丸しかいないからよろしく♡」

「ああ、分かった。任せてくれ」

内心舌打ちしながらも、俺は渋々庭へと足を運んだ。

普段、三日月と庭で話をしているからどうせ今もそうなんだろう。

「おい小狐丸、見習いが呼んで＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

声を張り上げた瞬間、俺は思わず固まってしまった。

息の仕方を忘れてしまうことなどあり得るんだろうか。

いや実際、俺は今呼吸が止まってる。

.

.

.

.

「････鶴丸？何でここに･････」

「･･･ある、じ･････」