夢の中のエイン２ (ページ23)

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71.……え？ページ23

※You side.

仕事に没頭する事で雑念を抑え込んだ結果、しなくてもいい残業を自らしてしまって時刻は22時。

『流石に疲れた…』

働いている時はそうでなくても、終われば糸が切れたようにどっとやってくる疲れ。

と言っても今日一日、お昼も何食べたか実は覚えていない。

あれ？そもそもお昼、食べたっけ？

何なら、今もお腹が空いてないのでコンビニでコーヒーゼリーと缶のブラックコーヒーを買った。

ね、疲れてるでしょ？ww
コンビニを出てから気付くという体たらく。

《家に帰ったらメイク落として、シャワーして寝よう…》

アパートのセキュリティーをパスして、ちょうど開いていたエレベーターに乗る。

「あ…すみません」

エレベーターには4人の人が乗っていて、顔は見ていないけれど軽く会釈をした。

？？「……大丈夫ですよ。何階ですか？」

「ありがとうございます。5階をお願いします」

？？「わかりました」

ドアが閉まるとエレベーターは静かに動き出した。

？？「ヒョン、あの人…ﾎﾞｿﾎﾞｿ」

？？「…だと思う」

？？「でも何で…ﾎﾞｿﾎﾞｿ」

？？「…た方がいいんじゃないですか？」

2階を過ぎたあたりで後ろで何か言われている気がした。

よく考えたら、男性だけのエレベーターに女性1人はこのご時世危険ではないだろうか？

エレベーターは4階を過ぎた。

《着いたらすぐに降りよう…》

ポーン

「お先に失礼します」

また軽く会釈して降りようとした時、

？？「…っ、待ってください！」

階数ボタンを押してくれた人に腕を掴まれて、降りるのを阻まれた。

「な、なんですか！？………え？」

そこで初めてちゃんと顔を見る。
すると、私の腕を掴んだ人は意外な人だった。